システムエンジニアの介護記録

介護休暇の取得をきっかけに思ったことややってみたことを残してみる

訪問介護サービス「イチロウ」体験記

みなさん、こんにちは。

 

このブログでは、父の在宅介護のために利用した訪問介護サービス「イチロウ」の体験記とともに、自己負担の訪問介護サービスについてボクの感じたことをお伝えしたいと思います。

※なお、現在は「イチロウ」のサービスは利用しておりません。すでに両親とも特別養護老人ホームに入所いたしました。(2024/5/15更新)

 

 

同世代のサラリーマンが直面する「親の介護」の5つの悩み

まずは、ボクが直面した親の介護の悩みや困りごと、主なもの5つを共有します。

同世代の40代、その前後30~50代のサラリーマンの方々も親の介護で同じ悩みや困りごとに直面していませんか?

 

  1. 時間の調整の面倒、難しさ
    サラリーマンとして仕事しながら、親の介護の時間をやりくりするのが非常に面倒くさいです。仕事でお客様との会議がある場合は、リスケするのが難しいこともありますね。

    ボク自身は親の介護をするようになって、親からの急な連絡や病院の診察、役所の手続きなどで、仕事を調整しなければならない場面が増えました。

  2. 精神的ストレス
    仕事のプレッシャーに加えて、親の健康の変化や、介護の日常的な負担が加わります。これらのストレスが積み重なっていくので、週末や休日も心身が休まることがありません。

    ボク自身は自分の時間が削られていく感覚が大きなストレスでした。

  3. 経済的な負担
    介護にはさまざまな費用がかかります。これまでの家賃や生活費に、医療費や介護用品、介護サービスの利用料などが加わりますので、経済的な負担が増加することは避けられません。できれば親の貯蓄を使わせてもらいましょう。

  4. 自分の時間の不足
    仕事と介護の両立で忙しい日々を送るため、自分自身の時間を取りづらくなります。自身の趣味や健康にも気を使いたい時期ですが、このバランスを取るのは難しいです。

    ボクにとって自分の時間が減っていくことは非常に大きなストレスになります。

  5. 将来への不安
    この先、親の健康がどう変わるのか、いつまで親の介護が続くのか、万が一自分に何かあった時に親の介護はどうなるのかなどの不安が付きまといます。それだけでなく、自分もいずれ介護を受ける立場になるため、将来についても考えておかなければならないでしょう。

 

要介護認定の前でも利用できる訪問介護サービスを知る

ボクもそうでしたが、訪問介護サービスを受けるには要介護認定が必要だと思っていませんか?

安心してください、要介護認定前でも利用可能な訪問介護サービスがあるのです!介護保険が適用されないため自己負担にはなりますが、認定を待たずにいつでも必要な時にサービスを受けられるメリットがあります。

 

ボクは、父の介護に自分の時間が取られていくのではないかという不安が非常にストレスでしたので、とにかく早く訪問介護サービスを利用したいと思いました。とりあえずインターネットで調べてみたところ、要介護認定前でも利用可能な訪問介護サービスがいくつかあることを知りました。「イチロウ」さんはその中の一つでした。

 

インターネットで検索した際のワードとしては、”訪問介護サービス” のワードに加えて ”自己負担”・”自費”・”保険外” といったワードを組み合わせてみるとよいと思います。

 

「イチロウ」を選んだ理由

スピード感です!

とにかく急いでいたこともあり、インターネットで検索してとりあえず2社にWebフォームから問い合わせをしました。ほんの2、3時間後、一番最初に電話が来たのが「イチロウ」さんでした。
(ちなみにもう1社からはブログ記載時点で何の連絡もありません。。。)

 

ご担当者さんに父の状況とお願いしたいことをお伝えしたところ、父の住んでいる実家のエリアなら最短で翌日に訪問介護可能とのことでしたので、即答でお願いすることにしました。まだこの時点ではお試し利用という感覚でした。

 

まずは👇無料相談👇で聞いてみましょう!

 

「イチロウ」体験記

最初の訪問

「イチロウ」のパートナーさんが初めて我が家を訪れたとき、ボクは(たぶん父も)ちょっと緊張していました。でも、ヘルパーさんはとても親切で、父の状態を真剣に理解しようとしてくれましたし、すぐに緊張も解けて安心できました。

 

サービスの進行

パートナーさんは我が家に到着するとすぐにエプロンを着用し作業を開始されました。

パートナーさんの手際が良く、お願いしたいことはあっという間に30分程度で片付いてしまったので、2時間以内なら可能なことならご対応いただけるとのことでしたので、残った時間でほとんどの家事をやっていただきました(笑)

 

こちらの要望と実際に2時間のサービス内での対応との比較は以下の通りです。

 

こちらの要望

  • 紙パンツの交換
  • 清拭
  • 着替え介助
  • 部屋とキッチンの掃除

 

サービス内での対応(2時間)

※こちらの要望に加えて以下も実施していただきました。

  • 調理
  • 食事介助
  • 歯磨き介助
  • 洗濯
  • 干してあった洗濯物の畳み
  • 爪切り
  • ゴミ出し
  • 雑談

 

2時間いっぱい作業していただき、最後にゴミ出しして帰宅されるという流れです。

その後、ヘルパーさんから当日のサービス内容のレポートがメールで届きます。利用者向けの専用Webページで履歴として確認することができます。

 

2時間という枠の中で対応していただいたのですが、ボクの想像と期待を大きく超えたことがリピートの決め手になりました。

 

予約はWebで完了

「イチロウ」さんは利用者向けの専用Webページが用意されています。お願いしたいことを細やかに依頼できるフォームになっているので安心です。

 

サービスメニューは多岐に渡ります。

 

各サービスについて詳細に指示が可能です。

 

2回目以降は立ち合い不要でもOK

訪問介護サービスに毎回立ち会うのは負担が大きいですよね?

それも大丈夫です!利用者向けの専用Webページで鍵の開け方など個別の指示をすることができます。

 

我が家の場合は、父の住む実家は集合住宅ですので鍵の受け渡しにポストを利用しています。ポストにダイヤル式の南京錠をかけいるので、それを利用者向けの専用Webページで伝えるだけでした。

 

2回目以降の訪問介護は立ち合い不要でも大丈夫なので安心ですね。

 

不明点は何でも👇無料相談👇で聞いてみましょう!

 

「イチロウ」の惜しいところ

我が家にとってパーフェクトに近いサービスなのですが、あえてネガティブな点も挙げてみます。

 

最低2時間から

1回あたり2時間からのサービスになっています。

そのため、一日数回の訪問介護を要望される方には冗長になってしまうかもしれません。我が家も父の食事面の不安があったため、一日朝晩2回の利用を考えたことがありましたが、お願いすることが無く時間を持て余す可能性が高いと思い夕方1回での利用にしました。

 

全国対応ではない

提供エリアは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・静岡県・愛知県・大阪府になっています。提供エリアの詳細は以下のリンクでご確認ください。

ichirou.co.jp

 

幸い我が家は利用できましたが、この素晴らしいサービスが全国に提供できていないのが惜しいと思っています。今後の展開に期待しています!

 

気になりそうなこと

ボクの感覚での回答にはなりますが、FAQ的なものをいくつか挙げておきます。

 

Q:介護保険訪問介護サービスとの違いは?

A:要介護認定が不要であること以外では、サービス提供のスピード感や融通が利く点だと思います。

個人的な感覚ですが、提供しているサービスに大差は無いものの介護保険のほうは手続きや制約事項が多いと感じます。

 

Q:高額なのでは?

A:高額過ぎるという感覚はありませんでした。

自己負担の訪問介護サービスを提供している他社のサービスとの比較はしていませんが、時間単価でみた場合には大きく違わないと思いました。料金の詳細は以下のリンクでご確認ください。

ichirou.co.jp

 

Q:最低2時間は長くない?

A:使い方によると思います。

前述の「イチロウの惜しいところ」でも述べていますが、状況によっては冗長になってしまう場合があると思います。

 

Q:ヘルパーさんの指名はできる?

A:2回目以降から可能です。

可能ですがヘルパーさんのスケジュールによっては希望の日時に対応していただけない場合もあります。その場合は事前に連絡が来ますので、別の方にするか、指名したいヘルパーさんのスケジュールに合わせて希望の日時を変更するか検討することになります。我が家も、ご指名のヘルパーさんが対応できない場合があり、その時は別の方にお願いしました。そのヘルパーさんの対応にも父は満足していましたので、どのヘルパーさんでも安心だと思います。

 

Q:親に悪いのでは?

A:個人的には自分のことを最優先に考えるのが良いと思っています。

表現が良くないかもしれませんが、介護において自分がやりたくないとかできないとか思うようなことがあれば、ぜひ「イチロウ」さんのようなサービスの利用をご検討されてはいかがでしょうか。

我が家も自分ファーストを介護方針としています。ぜひこちらのブログもご覧ください。

www.engineerkaigo.com

 

Q:評判はどうなの?

A:個人的にはほぼ完ぺきだと思っています!

以前のブログでも「イチロウ」さんについては共有しました。

www.engineerkaigo.com

インターネットで ”介護 イチロウ 口コミ” というキーワードで検索して表示されるサイトを見てみましたが、良い評価ばかりでした。

 

まずは👇無料相談👇で聞いてみましょう!

 

まとめ

最後に、ボク自身の体験を踏まえた介護サービスに対して思うことをまとめておきます。

 

プロの品質にはかなわない

「イチロウ」のパートナーさんの手際の良さを見て、素人のボクがどんなに頑張ったところで同じ満足度を与えることはできないと思いました。もし自分で介護をしていたら、親は感謝してくれるけど遠慮しているのではないかという思いや、満足な介護ができないことへの申し訳なさを感じるだろうと想像します。親にとっては不便や不快などが完全に取り除かれないですし、自分にとっても精神衛生上よくない状況です。プロの力を借りて双方の課題を解消することをお勧めします。

 

自分も倒れる

もし自分がけがをしたり病気になってしまったら誰が親の介護をするのでしょうか?

どうしても親の介護のことに意識が向いてしまうので、自分が介護できなくなるリスクまで気が回りません。倒れるとは大げさですが、自分が介護できなくなることが起こり得ることは想定し対策しておくべきです。

ボク自身も(たぶん)コロナに感染して約1か月間何もできなかったのですが、ヘルパーさんのおかげで父の介護は安泰でした。

 

都合よく使う

我が家の場合は、要介護認定の判定が出るまでの間は毎日利用し、要介護認定の判定が出てからは介護保険の在宅介護サービスと併用していました。父と「イチロウ」のパートナーさんとの相性が良かったこともあり、すぐに解約する気持ちになりませんでした。

「イチロウ」さんのようなサービスは、ご家庭の状況に応じて必要な時に必要なだけ都合よく使うべきだと思います。国や自治体の制度や支援も有効活用しながら、みなさんとご家族の心身の健康を守るため、このようなサービスを積極的に利用してはいかがでしょうか。

現在「イチロウ」さんを利用していませんが、今後の父の介護において介護保険のサービスでカバーできないことが出てくるようであれば、ぜひまた「イチロウ」さんを頼ろうと思います。

 

自分が幸せでなければ優しくなれない

個人的に、まず何よりも自分が心身ともに健康で幸せあることが大切だと思います。そうでなければ介護する相手のことを許容する余裕ができないと思うからです。

義務感や自己犠牲の精神は美しいように見えますが、自分に我慢や負担を強いることになります。もし「イチロウ」さんを利用していなかったら、仕事と介護に忙殺され、ストレスが溜まり、心が荒んでいき、ふさぎ込んだり、父や家族にも当たることもあっただろうなと容易に想像します。

家族みんなが幸せでいられるよう、そのために自分が幸せでありたいと思います。

 

 

長々と思いをつづりましたが、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

 

これからもよろしくお願いします。

 

イチロウについては👇こちら👇からぜひご覧ください!

 

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父が特別養護老人ホームへ入所しました

みなさん、こんにちは。

 

いつものように、お久しぶりです(笑)

 

前回のブログでもお伝えした通り、父も特別養護老人ホームへ入所しましたので、そこに至るまでの経過や思ったことなどをお伝えできればと思います。

www.engineerkaigo.com

 

また、入所へのきっかけとなったのは以前のブログでお伝えしたのですが、思わぬ父の外出でした。

www.engineerkaigo.com

 

 

在宅介護の限界

父の外出があった日から、介護保険のサービスではこれ以上訪問時間は増やせなかったため、ボクと妹は仕事の合間の可能な範囲で実家に通い、父の見守りをしました。二人とも実家に行けない時間帯は、深夜帯も含めて、イチロウのパートナーさんへ依頼しました。どうにか24時間での監視体制を敷くことができました。

 

その後、結果としてですが、父が一人で外出することは全くありませんでした。外出したがる発言はあったものの、イチロウのパートナーさんがうまくやってくれていました。ですが、この状態をこのままずっと続けることは、精神的にも、身体的にも、何より経済的にも、不可能であることは早々に認識しました。

 

まずは、妹と今後について会話しました。正直に、これをこのまま続けるのは無理だよ、と。妹も同様で、特別養護老人ホームへの入所の方向で今後進めていくことにしました。

ケアマネさんとも会話しましたが、やはりサポートが充実している施設のほうが安心でしょう、とのことでした。

 

施設探し

まず最初に思ったことが、母と一緒の施設に入れたい、でした。そうすれば、面会で家族みんなが再会できるし、これまでずっと一人だった母も喜ぶだろうと思ったからです。それと、母が一緒という条件なら父も入所へ同意してくれるんじゃないか、というのが正直な気持ちです。

 

母のいる施設へ相談したところ、幸いなことにまだ空き枠があるとのことでした。とは言っても、この時点ではまだ父に入所について同意を得られてはいません。万が一の場合、その空き枠も埋まってしまう可能性もありました。

 

父の理解に感謝

最初はジャブ程度に施設への入所についてどうなのかを聞いてみたのですが、最後まで実家が良いようです。愛煙家なので、禁煙の施設にはできれば入りたくないのでしょう。この介護体制を維持することにどれだけの負担があることを、父は分かっているのだろうか。。。なんて思うことも正直ありました。

 

妹にも父へ施設への入所を促して欲しいと伝えるも、やっぱり実家が良いと言われた、とばかり。この時は、妹も分かっているのだろうか。。。とイラっとしたこともありました。

 

いよいよ腹を括って正直に父に伝えました。これまでのように実家に通い続けることは、仕事もあるからムリだよ、と。そして、イチロウのパートナーさんに来てもらうのもすごくお金がかかって、今の貯金だと1年くらいしか持たない、と。

 

父「・・・じゃあ、どうしたらいいんだよ?」

ボク「施設に入ってくれない?そのほうが安心だから、お母さんの施設も今なら入れそうだし」

父「・・・そうか・・・そうするか・・・お母さんと一緒に居れると前向きに捉えるか」

ボク「うん、ありがとう」

 

父が施設への入所を承諾してくれて、正直なところホッとしました。そして、ボクや妹に対して気を遣わせてしまったのだろうと、申し訳ない気持ちにもなりました。何より抵抗せず受け入れてくれた父の優しさに感謝しかありませんでした。

 

無事に入所

父の承諾もあり、すぐに施設へ入所の意思を伝えました。幸いまだ空き枠は残っており入所は可能とのことでした。さらに施設側でご配慮いただき、父と母が食事の場で顔を合わせられるよう同じユニットにしていただきました。

 

8名ほどをユニットとして区画を区切って介護をされており、通常は入所順にどのユニットに入るか決まっています。そこを施設内でご検討いただき、夫婦はなるべく一緒のユニットにする方針にされたとのことでした。本当にありがたいです。

 

入所の日程を決めてからは、母の入所の時に色々とやっていたこともあり、準備などもスムーズに進みました。入所当日は介護タクシーを手配して施設へ移動しましたが、迎えに行ったとき、父の顔は晴れ晴れした表情に見えました。本当に前向きに捉えているのだなぁ、と尊敬する気持ちが湧きました。

 

施設に到着すると早々に職員の方々が出迎えてくれて、ボクが入所手続きをしているうちに、父はあっという間に職員さんに車いすに乗せられ自分のユニットに連れていかれました(笑)

 

ボク「面会来るから」

父「待ってるよー」

 

こんな感じで入所はあっさり完了しました。

 

父の笑顔に安心

翌週に施設に面会に伺いました。施設の方からは、両親とも笑顔で幸せそうですよ、と声をかけられ、なんだかホッとしました。両親の入っているユニットに通され、父と約一週間ぶりの再会です(母とは約一か月ぶりになってしまいましたが)。

 

たった一週間ですが、なんだか顔色が明るくなって、肌つやもすごくよくなったように感じました。状況を聞くと、すごく気に入ってそうで安心しました。

「施設の方はみんな親切にしてくれるよ」

「食事もおいしいから毎回完食しちゃうんだよ」

「日中は横になって巨人戦見てるんだよ」

「お母さんと朝に顔合わせると、おはようって言うときがあるんだよ!」

何だかんだ夫婦なんだなぁ、と思い、ホッコリした気分にもなりました。

 

すっかり馴染んでました(笑)

 

 

最悪の場合として、施設の方々とうまくいかず、当たり散らして退所させられることも頭の片隅にありました。ですが、面会で実際の父の姿を見て、それは無さそうだと分かり安心しました。そして、また一つ肩の荷が下ろせたという思いがしました。

 

残りのタスクは、実家の片づけと退去です。何気に物が多い実家で、金品や重要な書類などが残っていないか探すところからスタートです。それについてもまた別のブログでご報告したいと思います。

 

これからもよろしくお願いします。

 

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我が家の介護設計 2024/6/1修正版

みなさん、こんにちは。

いつも間隔が空いてしまいます。。。

 

以前に、システムエンジニアの目線で我が家の介護をまとめていました。

www.engineerkaigo.com

 

先日の父の一人外出の一件があり、我が家の介護状況も大きく変わりました。

具体的には、父が母親と同じ特別養護老人ホームへ入所しました。入所へ至るまでやその後のことなどは別のブログでお知らせしたいと思います。

 

この変化に伴い、我が家の介護設計で作成していたドキュメントの更新を行いました。両親とも同じ特別養護老人ホームへ入所ということで非常にシンプルになりました。

内容は下記のGoogleドキュメントの資料でご確認ください。

 

運用設計書

介護方針だったり、役割分担だったり、我が家の介護を全体的にまとめた資料です。誰が何をするのかが大体わかると思います。

docs.google.com

 

運用項目一覧

我が家の介護でやらなければならないことを詳細に一覧化した資料です。役割分担も明確にしてあります。

docs.google.com

 

このような資料は作ったらその時のまま放置されがちです。

ですが、イベントごとに現状に合わせて修正しておくことで、時間の経過とともに起こるご家庭内での認識のズレを元に戻してくれるのではないかと思います。

 

やや専門的なエッセンスも含まれていますが、少しでも参考になれば幸いです。

これからもよろしくお願いします。

 

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父が一人で外出した!?

みなさん、こんにちは。

 

お久しぶりです(笑)

年明け以来になりますが、投稿が無かったのはトピックにするようなことが起きず、平穏な日々であったとご理解ください。ということは。。。

 

 

先日、ジムでトレーニング中に、ケアマネさんから留守電が入っていました。

「父が一人で外出しお巡りさんに保護されたと連絡があったので、すぐ実家まで来て欲しい!」とのメッセージ。。。

一連の対応を以下にレポート風にまとめます。

 

===== ここから =====

事象

父が一人で外出、徘徊の可能性あり。

 

時系列

土曜日 ※ケアマネさんからの証言をもとに作成

15:00頃 

・父が実家の近所の公園で座り込んでいるところを、たまたま通りがかった知り合いが発見し警察へ通報

・お巡りさんが駆けつけ保護したところに、たまたま以前訪問介護でお世話になった人が通りがかり、顔見知りということで身元引受人として実家へ送り届けてくれた

17:00頃

・ボクからケアマネさんへ折り返し、事情を把握、実家へ向かうことに

18:00頃

・実家に到着、父はベッドで睡眠中

・ボクからケアマネさんへ連絡、いったん様子見とし帰宅することを伝達

21:00頃

・晩ごはん中、ケアマネさんから連絡あり、夜間のヘルパーさんがエレベーターに乗って外出する父と遭遇したとのこと、一晩付き添いを依頼され再度実家へ向かうことに

22:00頃

・実家に到着、父はベッドの横で座って水分補給中

日曜日

1:00頃~

・父に外出したがる発言が出だす

 「お店(昔の会社)いかないと」「●●(昔の同僚)が待ってる」

・まだ深夜で外が真っ暗、今日は日曜だから会社は休み、などと伝えると一旦は納得した様子

・少し経つとやはり外出したがる

 「ダメだ、やっぱり行くわ」「行かなきゃだめだ」

3:00頃

・引き止めに限界を感じたので、付き添って一緒に外出してみることにした

・一人で玄関まで移動、靴(スリッポンタイプ)を履き、手すりにつかまって立ち上がり、ドアのかぎを開け普通に外出できたことを確認

・足元はおぼつかない様子だが、廊下の手すりを伝ってエレベータ乗り場まで行き、エレベーターに乗って1階ロビーまで移動、その間ほぼ介助無し

・1階のロビーに着いたところで疲れ切ったのか、ベンチのようなところに腰を掛けて休息

 「ダメだ、今日はもう帰るか」

・立ち上がれない状況だったため、父をおんぶして帰宅

・帰宅後、疲れたのかしばらく睡眠

5:00頃~

・ベッドに横になったり、起きて水分を補給してを繰り返す

・たまに外出したがる発言が出たが、適当に理由をつけると納得した様子で行動は特に無し

9:00頃

・朝のヘルパーさんの訪問介護、外出の件は共有されているとのこと

・ボクは訪問介護の時間を利用し、近所のホームセンターで外出防止ロックを購入

・帰宅するとヘルパーさんから外出したがる発言があったと報告を受ける、ただし行動は無かったとのこと

 「今日は青森のお風呂に行く」「これから●●(親戚)のとこにいかなきゃ」

・ヘルパーさんに外出防止ロックの導入について相談したところ、高齢者虐待(監禁)になってしまう可能性があるためケアマネさんへ相談して欲しいとのこと

・父は朝食を食べてからベッドで睡眠

14:00頃

・妹が実家に到着、付き添いを引き継ぎ

15:00頃

・ボクの自宅に帰宅、深夜の介護のためイチロウへ予約

18:00頃 ※妹からLINEで報告

・また父が外出したがる発言、行動があり、何とか抑えたとのこと

 「お祭りに行くぞ」玄関付近まで移動

21:00頃

・夜間のヘルパーさんの訪問介護、妹はこのタイミングで帰宅

22:00頃~翌8:00頃

・イチロウのパートナーさんの訪問介護、外出したがる発言はあったとのこと

 「お風呂に行かなきゃ」

 

暫定対応策

妹と協議をして以下の方針とした。

  • 可能な限り父を一人にしない
  • 介護保険のサービスはこれまで通り利用
  • ボクと妹で可能な範囲で交代で付き添いをする
  • 介護保険のヘルパーさん、ボク、妹、とで埋まらない時間帯はイチロウを活用
  • かかりつけの医師から処方された認知症の薬で様子を見る

 

恒久対策

特別養護老人ホームへの入所を検討する。

 

===== ここまで =====

 

いやー、ドタバタでした。。。

そして、色々な感情が湧きました。でも、悩んでいる時間なんて無い、みたいな。。。

  • まず最初は、外出(徘徊)の対処をどうするかの悩み
  • とは思いつつ、歩けたことに驚き、実際に見てさらに驚き
  • まぁ、体力が戻って元気になっていることに喜び
  • でも、外出(徘徊)は認知症が進んでいるのだろうなぁというショック
  • とはいえ、老人ホームじゃないと無理だと思いつつ、父への申し訳ない気持ち

 

どうにか目先の日々の付き添いの体制はどうにか構築できました。また、最初の連絡があった土曜日と日曜日以降は、外出(徘徊)の気配はほとんど無い日が続いています。妹が言うには、寝起きにたまに「学校行かなきゃ」というのがあるようですが。それにしても、困った時のイチロウさん、パートナーの方々のサービスが本当に素晴らしくて、ただただ感謝です。

 

職業柄インシデント対応に慣れていることもあり、また、介護休暇を取得するきっかけとなった父の介護スタートのときに同様の経験をしていたので、諸々の対応は早かったんじゃないかなぁ、と思います。

 

そして、特別養護老人ホームへの入所の方向で動き始めています。問題管理のフェーズに該当する、それについては別のブログでまとめたいと思います。

 

これからもよろしくお願いします。

 

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年末年始の介護について

みなさん、あけましておめでとうございます。

今年も緩くブログを続けていこうと思いますのでよろしくお願いします。

 

我が家は毎年1/2に実家で家族が集合するのですが、今年も無事に集合することができました。(母は特別養護老人ホームですが。。。)

父も、久々にボクの奥さんや甥っ子姪っ子たちに会えて、とても喜んでいたので良かったです。

 

 

さて、タイトルの通り、年末年始の介護について共有したいと思います。

 

介護保険の在宅介護サービスを利用して初めての年末年始を迎えたのですが、いくつかの枠にヘルパーさんが派遣できないことと、他の世の中のサービスと同様にサービス内容が一部制限(縮小)されました。オムツ交換(排泄介助)と食事の提供のみが原則で、普段対応していただいている訪問入浴・洗濯・掃除や洗い物は対象外になるとのことでした。ヘルパーさんの確保が困難であることは容易に想像でき、ヘルパーさんそれぞれにも家庭もあるし事情もあると思うので、特に不満は無く受け入れることができました。

 

食事の回数が減ってしまうことと、食事や排泄でパジャマやシーツを汚してしまうこともあり、洗濯物が溜まることが懸念でした。ボクも妹もそれぞれ家庭があるので、年末年始に実家に通うことは困難でしたので、久々にイチロウさんに予約を申し込むことにしました。

 

さすがはイチロウさん、申し込んだ枠はほぼ埋めてくれました。ですが、それでも大晦日の1枠だけはどうしても決まらず、申し訳ないと思いつつ父には我慢を強いることになってしまいました。ここでもイチロウのサービスについて文句を言うつもりは全く無く、パートナーさんの確保の困難さは介護保険の在宅介護サービスと同様だと理解できます。

 

今回の年末年始でヘルパーさん、パートナーさんが在宅介護に入れないことがあるということを認識しました。次の年末年始は、これを踏まえて早めに対策を取ろうと思います。どうやってもボク自身では1枠を埋めることはできないので、そこは妹と父と相談して折り合いをつけるしかないと思っています。

 

ブログを読んでくれた方の中で同じ立場の方がいらっしゃったら、年末年始の介護についてこのようなことがあると認識していただければ幸いです。

 

最後に、せわしい年末年始に在宅介護をしてくれたヘルパーさんとパートナーさんに改めて感謝です。本当にありがとうございました。

 

今年も引き続きよろしくお願いします。

 

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介護について思うこと

みなさん、こんにちは。

 

お久しぶりです(笑)

これまで3~4年間ほど両親の介護をしてきて、介護(高齢者介護)についてボクなりに今思うことを綴りたいと思います。

 

 

介護制度について

本当に感謝しかありません。

手厚いサポートにはただただありがたいばかりです。

費用面

本当に手厚い制度設計だと思っています。

母の場合、病気になって手術・入院・リハビリとなったとき、高額医療費制度と入院費の限度額適用認定制度を利用しました。その際、確か区の制度で紙オムツ代も還付を受けていたはずです。また、特別養護老人ホームに入所となってからは負担金限度額認定制度を利用しています。

父の場合、在宅介護になってから介護保険サービスと区の紙オムツ支給を利用しています。介護保険サービスは、訪問介護・訪問入浴介護・訪問看護・訪問診療・訪問リハビリとほぼフルコースです。ケアマネさんが限度額の上限内に収まるように設計してくれました。

これらが保険適用で一割負担で良いということ、さらには高額介護サービス費用制度により限度額を超えた分の費用が給付されるという、なんとありがたい制度なのでしょう。

介護については高額なイメージを持っていましたが、これらの制度により、費用はほぼ毎月一定で、想像していたよりは全然負担が少ないという感覚です。母がしっかり貯金をしてくれていたおかげで、自己負担となる食材や生活用品の購入も含め、介護費用はその貯金内で十分やり切れそうです。

支援者の方々

特別養護老人ホームの方々、ケアマネさん、ヘルパーの方々、訪問診療の先生と看護師さん、皆さん本当に親身になって両親をサポートしてくれていて感謝してもしきれないくらいだと感じています。

そんな制度を支えてくれている方々への待遇については、テレビやネットのニュースでも話題になることがありますが、心が痛むばかりです。。。

 

両親にとっての幸せとは

幸せなのだろうか。。。

母の場合、現在は全く会話ができず表情の変化もほぼ無いので知る術がありません。面会でも家族だと認識できているのかも怪しいです。
父は、ちょっとした会話の中で「酒とタバコができなくなったら終わりだ」と言っていました。ボクの役割がお酒とタバコのお使いなのはそんな理由です。現在は転倒防止のために医師の先生からお酒を止められているのですが、本音はやっぱり飲みたいらしいです。そして、最近は手が不自由になってきてライターが付けられないのか、タバコの減りも遅くなってきたように感じます。正直、タバコが吸えなくなってしまったら父はどうなるやら。。。
そんな両親を見ていて、生きたくて生きているのか、生かされているのか、ふと頭に浮かぶこともあります。

 

ボクのできること

スタンスは変わりません。自分ファースト、ベストエフォート、できることを精一杯やるだけです。とは言え、もうできることも限られていると思っています。

  • 母との面会のセッティング

今は月一回ですが、これからは月二回に増やそうかなと思っています。父に提案してみたら喜んでいました。

  • 父にタバコを買って会いに行く

タバコは減りを見ながら補充していくとして、今まで通り会いに行くことは続けます。医師の先生やヘルパーさんたちにバレないよう、会いに行くときにお酒を買って行って、その時だけこっそり一緒に飲もうかと考えています。

  • 最後を迎えることを覚悟しておく

覚悟はできているつもりです。後悔も絶対残るはずです。独居で在宅介護の父に孤独死のような形にさせてしまうことも受け入れるしかないと思っています。

最後を迎えた後の準備も一応はできていて、葬儀と埋葬の依頼先は決めています。

 

さいごに

介護に正解は無い、そう思っています。

介護は、自分だけ、家族だけの問題にしてはいけません。プロのサポートに頼ることが非常に大切です。ですが、最終的な決断をするのは自分や家族です。自分たちが納得できる道を選ぶしかありません。

 

今の思いを吐き出してスッキリした気持ちでこれからも頑張っていきます。そして、時間が経つと考えが変わっていることもあると思います。その時はまたブログに綴る予定です。

 

これからもよろしくお願いします。

 

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父が元気になった!②(自立、自分でトイレに行ける)

みなさん、こんにちは。

 

約1か月ぶりの更新です。緩くてすみません(笑)

 

以前に父が元気になってきたとブログでお伝えしました。

www.engineerkaigo.com

 

その後ですが、父の元気度はさらに増しており、今では、手すりにつかまりながらも、自分の力でトイレに行くことができるほどになっています。

正直ここまで戻るものなのかと、ヘルパーさんもびっくりするほどの驚異的な回復です。

 

父をサポートしてくれるケアマネさん、ヘルパーさん、訪問診療の先生と看護師さんには心から感謝の気持ちでいっぱいになります。

 

最近、ケアマネさんからの提案で、訪問での理学療法士によるリハビリも開始しました。そして、父には「自分で歩けるようになりたい」という新たな目標ができたようで、その目標に向かって一緒に頑張っていきたいと思います。

 

この経験を通して、食事や栄養の大切さとともに、プロのサポートの重要性を改めて実感しています。ケアマネさんのアドバイスやヘルパーさんのサポートがあったからこそ、父の回復がこのように素晴らしいものとなったのだと思います。

 

ボクと同世代のみなさんは、これから親の健康や介護に関する課題に直面することが増えていきます。ですが、適切なサポートと知識があれば、より良い状態を保つことができるのです。

 

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ボクの経験が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

 

これからもよろしくお願いします。

 

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