システムエンジニアの介護記録

介護休暇の取得をきっかけに思ったことややってみたことを残してみる

父が特別養護老人ホームへ入所しました

みなさん、こんにちは。

 

いつものように、お久しぶりです(笑)

 

前回のブログでもお伝えした通り、父も特別養護老人ホームへ入所しましたので、そこに至るまでの経過や思ったことなどをお伝えできればと思います。

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また、入所へのきっかけとなったのは以前のブログでお伝えしたのですが、思わぬ父の外出でした。

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在宅介護の限界

父の外出があった日から、介護保険のサービスではこれ以上訪問時間は増やせなかったため、ボクと妹は仕事の合間の可能な範囲で実家に通い、父の見守りをしました。二人とも実家に行けない時間帯は、深夜帯も含めて、イチロウのパートナーさんへ依頼しました。どうにか24時間での監視体制を敷くことができました。

 

その後、結果としてですが、父が一人で外出することは全くありませんでした。外出したがる発言はあったものの、イチロウのパートナーさんがうまくやってくれていました。ですが、この状態をこのままずっと続けることは、精神的にも、身体的にも、何より経済的にも、不可能であることは早々に認識しました。

 

まずは、妹と今後について会話しました。正直に、これをこのまま続けるのは無理だよ、と。妹も同様で、特別養護老人ホームへの入所の方向で今後進めていくことにしました。

ケアマネさんとも会話しましたが、やはりサポートが充実している施設のほうが安心でしょう、とのことでした。

 

施設探し

まず最初に思ったことが、母と一緒の施設に入れたい、でした。そうすれば、面会で家族みんなが再会できるし、これまでずっと一人だった母も喜ぶだろうと思ったからです。それと、母が一緒という条件なら父も入所へ同意してくれるんじゃないか、というのが正直な気持ちです。

 

母のいる施設へ相談したところ、幸いなことにまだ空き枠があるとのことでした。とは言っても、この時点ではまだ父に入所について同意を得られてはいません。万が一の場合、その空き枠も埋まってしまう可能性もありました。

 

父の理解に感謝

最初はジャブ程度に施設への入所についてどうなのかを聞いてみたのですが、最後まで実家が良いようです。愛煙家なので、禁煙の施設にはできれば入りたくないのでしょう。この介護体制を維持することにどれだけの負担があることを、父は分かっているのだろうか。。。なんて思うことも正直ありました。

 

妹にも父へ施設への入所を促して欲しいと伝えるも、やっぱり実家が良いと言われた、とばかり。この時は、妹も分かっているのだろうか。。。とイラっとしたこともありました。

 

いよいよ腹を括って正直に父に伝えました。これまでのように実家に通い続けることは、仕事もあるからムリだよ、と。そして、イチロウのパートナーさんに来てもらうのもすごくお金がかかって、今の貯金だと1年くらいしか持たない、と。

 

父「・・・じゃあ、どうしたらいいんだよ?」

ボク「施設に入ってくれない?そのほうが安心だから、お母さんの施設も今なら入れそうだし」

父「・・・そうか・・・そうするか・・・お母さんと一緒に居れると前向きに捉えるか」

ボク「うん、ありがとう」

 

父が施設への入所を承諾してくれて、正直なところホッとしました。そして、ボクや妹に対して気を遣わせてしまったのだろうと、申し訳ない気持ちにもなりました。何より抵抗せず受け入れてくれた父の優しさに感謝しかありませんでした。

 

無事に入所

父の承諾もあり、すぐに施設へ入所の意思を伝えました。幸いまだ空き枠は残っており入所は可能とのことでした。さらに施設側でご配慮いただき、父と母が食事の場で顔を合わせられるよう同じユニットにしていただきました。

 

8名ほどをユニットとして区画を区切って介護をされており、通常は入所順にどのユニットに入るか決まっています。そこを施設内でご検討いただき、夫婦はなるべく一緒のユニットにする方針にされたとのことでした。本当にありがたいです。

 

入所の日程を決めてからは、母の入所の時に色々とやっていたこともあり、準備などもスムーズに進みました。入所当日は介護タクシーを手配して施設へ移動しましたが、迎えに行ったとき、父の顔は晴れ晴れした表情に見えました。本当に前向きに捉えているのだなぁ、と尊敬する気持ちが湧きました。

 

施設に到着すると早々に職員の方々が出迎えてくれて、ボクが入所手続きをしているうちに、父はあっという間に職員さんに車いすに乗せられ自分のユニットに連れていかれました(笑)

 

ボク「面会来るから」

父「待ってるよー」

 

こんな感じで入所はあっさり完了しました。

 

父の笑顔に安心

翌週に施設に面会に伺いました。施設の方からは、両親とも笑顔で幸せそうですよ、と声をかけられ、なんだかホッとしました。両親の入っているユニットに通され、父と約一週間ぶりの再会です(母とは約一か月ぶりになってしまいましたが)。

 

たった一週間ですが、なんだか顔色が明るくなって、肌つやもすごくよくなったように感じました。状況を聞くと、すごく気に入ってそうで安心しました。

「施設の方はみんな親切にしてくれるよ」

「食事もおいしいから毎回完食しちゃうんだよ」

「日中は横になって巨人戦見てるんだよ」

「お母さんと朝に顔合わせると、おはようって言うときがあるんだよ!」

何だかんだ夫婦なんだなぁ、と思い、ホッコリした気分にもなりました。

 

すっかり馴染んでました(笑)

 

 

最悪の場合として、施設の方々とうまくいかず、当たり散らして退所させられることも頭の片隅にありました。ですが、面会で実際の父の姿を見て、それは無さそうだと分かり安心しました。そして、また一つ肩の荷が下ろせたという思いがしました。

 

残りのタスクは、実家の片づけと退去です。何気に物が多い実家で、金品や重要な書類などが残っていないか探すところからスタートです。それについてもまた別のブログでご報告したいと思います。

 

これからもよろしくお願いします。

 

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